問題解決のために、最善の行動を見極める!
こんにちは。
引き続き、「東大家庭教師の頭が良くなる思考法」を紹介していきます。
前回は、自分が解決すべき問題の見つけ方を見ていきました。
今回は、問題を解決するためにどう行動すればいいかを見ていきます。
目次
思いつく行動を書き出してみる
解決すべき問題を見つけることができたら、今度はその問題を解決するためにどう行動すればいいかを考えていきます。
この時も、思いつく限りの行動を紙に書き出すことが重要になってきます。
紙に書き出すことで、
・頭の中が整理される。
・客観的に見ることができる。
・全体像が見えやすくなる。
などのメリットがあります。
どうしたら問題を解決することができるか?を考えて、思いつくままに書き出してみましょう。
この段階はとにかく、数を出すことが目的なので、本当に実行可能か?とか効果があるのか?などは考えなくて大丈夫です。
ここでどれだけたくさんの案が出たかで、今後の行動方針の価値も変わってきます。
挙げた案を4つの観点から検討する
解決のための行動案が出そろったら、次はそれらの案の妥当性の検証を行っていきます。
妥当性の検証を行う際は、以下の観点をチェックしていきます。
①コントロール内のことを行う
②達成までの期限が長いものは、それを分割する
③ハイリスクなものには手を出さない
④長期的に利益が確保できるものを行う
それぞれの観点について詳しく見ていきましょう。
①コントロール内のことを行う
自分のコントロール内のものに対して働きかけることが問題解決の基本だということは、以前お話ししたとおりです。
ここで一つ注意しておきたいのは、一見、自分のコントロール内のものだと思えるものでも、コントロール外のものがあるということです。
例えば、自分の行動などがそうです。
自分の行動は、自分の意志でコントロールできると思いますよね?
しかし、無理なスケジュールを立てれば、いくら自分の行動がコントロール可能だからと言っても思い通りには行きません。
自分の行動であっても、実行不可能なものは自分のコントロール外のものなのです。
②達成までの期限が長いものは、それを分割する
達成の期限が長いと、それを達成するための行動も抽象的なものになりがちです。
抽象的な行動は、実行に移しにくいです。
そうならないためには、長期の目標を短いスパンの目標に分割することが有効です。
短いスパンにすることにより、行動が具体的になります。
具体的とはつまり、今この瞬間に実行可能なものということです。
これにより、せっかく決めた行動指針が形骸化するのを防げます。
③ハイリスクなものには手を出さない
ハイリスクな手段とは例えば、資格取得のために仕事を辞めるなどです。
これは、時間を確保できる反面、次の就職先が保証されません。
ハイリスクなものではなく、ローリスクな行動をとりましょう。
そのためには、
・自分の資源(お金、時間、エネルギー)をどれくらい使うのか?
・結果が出る可能性がどれくらいか?多くの人が結果を出している方法か?
を観点にするのがいいです。
使用する資源は少ない方がいいですが、それによって結果が出なければ意味がありません。
リスクとリターンのバランスを考えて、一番効果的な行動を選択していきましょう。
④長期的に利益が確保できるものを行う
短期的な利益を求めると、結局は損をしてしまう可能性があります。
例えば、準備をするのがめんどくさいから、適当にすましたとしましょう。
当然、当日困るはずです。
このように、今の利益を優先すると、結果的には損をするという結果になることもあります。
もちろん、短期的にも長期的にも利益を得られるのが理想ですが、優先すべきは長期の利益ということです。
行動する前に、「何のため」を意識する
4つのチェックが終わり、行動の指針が決まったら、次はそれを実行に移します。
この時重要なのが、行動をする前に「何のため」を意識することです。
自分は何のためにこの行動をするのか?を自問するのです。
自分の問題を探す段階で、何のためという掘り下げを行いました。
しかし、それだけでは時間がたつにつれてだんだんと意識が薄れてきます。
その当時の「この問題を解決しなきゃ!」という気持ちがだんだん弱くなっていくのです。
これを防ぐためにも、行動のためにその時の気持ちを思い出すのです。
これによってモチベーションの維持が図れます。
また、「何のために」を意識することで、進んでいる方向が正しいのかを確認することもできます。
何のためを考えるので、その行動がほんとにその目標に向かっているのかを毎回チェックすることになります。
また、時間がたつにつれ、自分が望むものが変化することもあります。
そういった時に、その変化に気づくことができるというメリットもあります。
今回のまとめ
問題を解決するためにどう行動すればいいか?
・思いつく限り、解決のための行動を書き出してみる。
・書き出した行動の妥当性を4つの観点でチェックする。
・行動の度に「何のため」を意識する。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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