怒らないための6つの方法

怒りは何の役にも立たない!腹を立てない6つの方法!

怒らないための6つの方法

「怒りにとらわれず、冷静でいたい」
あなたは、そんな悩みを抱えていないでしょうか。

怒りと言うのは、自分を見失わせます。
その結果、冷静な判断ができなくなり、後悔する結果を招きます
「怒りにとらわれないようなりたい」と考えているあなたなら、心当たりがあるのではないでしょうか。

「上司にたてついて昇進をふいにする」
「妻に怒り散らし、愛想を尽かされる」
「子どもに怒りをぶつけ、心に深い傷を負わせる」
怒りにとらわれていいことなど一つもありません。

では、どうすれば怒りにとらわれずにいることができるのでしょうか。
今回は、怒りにとらわれないための6つの方法を見ていきます。

怒りにはデメリットしかない

怒りは私たちに様々なデメリットをもたらします
冷静な判断ができなくなり、状況に沿った行動ができなくなります。
それは、怒りがわたしたちから、冷静な視点を奪ってしまうからです。

自分が怒っている時を想像してみてください。
目の前のことや、過ぎ去ったことに対して激しく腹を立てているような場合です。
この時、もはや自分が怒っていることさえも忘れていないでしょうか?
あるのはただ、対象に対する怒りのみ。
それ以外は自分の中から一切消え去ってしまうのです。
だから、怒りはわたしたちから冷静な視点を奪うのです。

その結果、しなくてもいい苦労をしたり、失敗をしたりします。
考えてもみてください。
怒りによってなにかが上手く運んだ経験はありますか?
怒りによって大成功を収めた経験がありますか?

怒りはたしかに凄まじいエネルギーを持っています。
うまく使うことができれば、大きな成果を上げることも可能でしょう。
しかし、怒りに我を忘れた状態だと、そのエネルギーを有効な方向に向かわせることができないのです。
自分の感情やプライドを満たすために、不要な復讐をすることなどがいい例です。
怒りのエネルギーによって、復讐は成功するかもしれません。
しかし、冷静になってみれば、復讐することそれ自体に大したメリットはないのです。

また、血圧の上昇や心拍数の増加など心身に負担を与え、健康を害する懸念もあります。
いつもイライラしている人は、早死にする可能性も高いです。
それに、いつもイライラしている人の周りには人が集まってきません。
逆の立場で考えたら、当たり前ですよね。
そんな人の周りには、いたくありませんから。

とにかく、怒りの感情は私たちに何一つメリットもたらさないのです。

怒りにメリット一つもなし

なぜ怒りを抱くのか?

怒りのデメリットが理解できたところで、次はなぜ怒りを抱いてしまうのかを考えていきます。

まず、自分が怒りを覚える状況を考えてみてください。
おそらく、自分の思い通りにならないことが起きた時というのがほとんどではないでしょうか?
他人が思い通りに動いてくれなかったり、電車が遅延していたり、急に雨が降ってきたり…

そして、そのような状況というのは、自分がコントロール不可能なものです。
私たちがいくら腹を立てても、人は自分の思い通りに動かないですし、雨だって止みません。
つまり、私たちはコントロール不可能なものをコントロールしようとして、思い通りにならないから怒りを抱くのです。
このように書くと、怒りという感情はとても愚かな、そして自分勝手な動機で発生していることがわかります。

コントロールしようとするから腹が立つ

腹が立たない6つの方法

では、腹が立たない方法とはでしょうか?
それは、自分がコントロール外のものをコントロールしようとしていることを理解することです。
そして、それによって腹を立てることが、何の意味もないことだと気付くことです。

これだけだと、具体的にどうしたらいいかわかりにくいと思います。
以下に具体的な行動の例を挙げておきます。

①他人は自分の思い通りにならないものであると理解する。
②腹を立てても状況を変えることはできない。
③期待しない。期待するから思い通りにいかなかった時に腹が立つ。
④怒るまでの時間を少しずつ伸ばしていく。続けていくうちに怒らなくて済むようになる。
⑤腹を立てた時のことを記録していく。自分が腹を立てやすい状況がわかるようになる。
⑥自分の考えは大体において否定されるものだと理解する。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①他人は自分の思い通りにならないものであると理解する。

腹を立てる対象として多いのが、他人だと思います。
そして、それは他人が自分の思い通りに動いてくれなかったときに起こります。
意図したように動いてくれなかったりとか、誘いに応じてくれなかったりとか。

しかし、考えてみれば、これは当たり前のことです。
そもそも、他人が自分の思い通りに動くわけなどないのです。
他人には他人の都合があります。
考えていることも、目的としていることだって、私たちとは違うわけです。
にもかかわらず、なぜ他人がわたしたちの思い通りに動いてくれるなどと考えてしまうのでしょうか?

言葉にすれば、当たり前のことです。
しかし、私たちは、この当たり前を理解していないから、腹を立ててしまうのです。
まずは、自分が他人を思い通りに動かしたいという、現実的でない欲求を持っていることを認識しましょう。
そして、それはある程度コントロールできる部分もあるが、基本的には不可能なことを理解しましょう。

他人は自分の思い通りにはならない

②腹を立てても状況を変えることはできない。

わたしたちは、気に入らない状況を前に、腹を立てます
でも、なぜ腹を立てるのでしょうか?
腹を立てたところで、状況がよくなるのでしょうか?

たとえば、急に雨が降ってきた。
たとえば、電車が遅延している。
その事実を前にイライラしてしまう気持ちは十分わかります。
しかし、その事実に腹を立てたところで何かが変わるでしょうか?
自分が不快な気持ちになるだけでないでしょうか。

このように、怒りはわたしたちから、「状況を変えるには行動するしかない」という当たり前の事さえも見えなくしてしまうのです。
その事実がみえなくなってしまえば、文句を言うだけで、何も変えることのできない人間になってしまいます。

そうならないためにも、
・怒りによって何かを変えることはできないということ
・怒りが習慣になってしまうと、何かを変える力さえも奪われてしまうこと
を理解しましょう。

腹を立てても状況は変わらない

③期待しない。期待するから思い通りにいかなかった時に腹が立つ。

腹が立つのは、自分の思い通りにならない時です。
では、思い通りと言うのは、何でしょうか?
それは、ものごとや人に対する期待のことです。
「きっとこうなるだろう」とか「きっとこうしてくれるだろう」などと自分に都合のいい未来を考えてしまうことです。
そして、現実がその通りにならないと、腹が立ってくるのです。

これもよくよく考えれば、おかしなことです。
だって、自分で都合よく未来を想像して、それが現実にならなくて腹を立てているのですから。
このように、客観的に見ると、非常に自分勝手な理由で腹を立てていることがわかります。

しかし、言うは易く行うは難しです。
期待が裏切られたことに対し、腹を立てるのが愚かだとわかっていても、いざその場面を目の前にすると、やっぱり怒りにとらわれてしまいます。

そうならないためには、ものごとに期待すると同時に、最悪のケースも考えておくことをおすすめします。
期待すること自体は悪いことではありません。
それによって、やる気がでたりもしますし、悪いことばかり考えていると気が滅入ります。
だから、期待するのと同時に、最悪のケースも考えておくのです。

最悪のケースというのは、期待と同じで、それが実現することは滅多にありません
たいていは、それよりも軽度の損害で済むはずです。
そうすれば、期待をしていただけの時よりも、目の前のことをスムーズに受け入れることができます。
普段100点をとっている生徒が30点をとると、がっかりしますが、いつも0点の生徒が30点をとったら、「頑張ったな!」と思う、
そんな感覚に似ているかもしれません。

他人に期待するから腹が立つ

④怒るまでの時間を少しずつ伸ばしていく。続けていくうちに怒らなくて済むようになる。

怒りというのは、ものすごい瞬発力を持っています。
何か怒りを誘発するような出来事があって、それによって怒りにとらわれるまでの時間は、ほんの一瞬です。
まるで火が付くように、わたしたちは怒りにとらわれてしまうのです。

もし、この時間を少しでも伸ばすことができれば、怒りにとらわれる可能性も下がります
その間に冷静になることができるからです。
ですから、怒りにとらわれそうになったら、数を数えましょう。
最初は3秒くらいで構いません。
それでも、3秒は我慢できたことになります。
3秒我慢しても、なお腹が立つ場合は、もう仕方がないので怒りを発散させてしまいましょう。
しかし、次はもっと長い時間我慢できるはずです。

と、このように腹を立てるまでの時間を少しずつ伸ばしていく事で、怒りにとらわれることを少なくできるのです。

腹を立てるまでの時間を長くする

⑤腹を立てた時のことを記録していく。自分が腹を立てやすい状況がわかるようになる。

腹を立てないようにするためには、自分が腹を立てそうだなと気づくことがたいせつです。
そのためには、自分が腹を立てやすい状況を知っておくのがいいです。
そうすれば、同様の状況に遭遇した時に、身構えることができます。
テストの問題を予想して勉強すれば、それが実際に出た時に対応できるのと似ていますね。

では、どうすれば腹を立てやすい状況がわかるようになるのでしょうか?
そのために有効なのが、自分が腹を立てた時のことを記録することです。
これを続けていれば、自分がどんなことで腹を立てやすいのかがわかってきます。
「人から軽んじられたときに怒りが湧きやすいのか」
「好意を無下にされたときに怒りが湧きやすいのか」
「空腹のときに怒りが湧きやすいのか」
などなど。
このような傾向がわかれば、事前に対策もできるのです。

腹が立った時のこおとぉ記録する

⑥自分の考えは大体において否定されるものだと理解する。

人間は誰しも、認められたいという欲求を持っています。
褒められたい、共感してもらいたい、同意してもらいたい、認めてもらいたい…
これらは、承認欲求と言います。

他人から自分の意見を否定されることは、この承認欲求をないがしろにされたことになります。
つまり、満たされると期待していたものが満たされないのです。
だから、わたしたちは自分の意見が否定されたときに、腹を立ててしまうのです。

しかし、冷静に考えてみましょう。
自分の意見が100%受け入れられるなんてことがあるでしょうか?
たしかに、何も否定されない時もあるでしょう。
ただし、それはその人が他人を否定しない人だった可能性が高いです。
それは、あなたの考えが正しかったのではなく、話した相手がたまたま否定をしない人だっただけの話です。
それに、否定をしないからと言って、相手が100%同意しているかどうかはわかりません
言い合いになるのが面倒だから、納得はしていないけど、同意しているポーズをとっているだけかもしれません。

そもそも、自分の考えが100%受け入れられるなんてことは、不可能です。
人はみな違います。
考えていることも、経験してきたことも、思想・価値観も何一つ同じではないのです。
そのように、違う人間が全く同じことを考えるでしょうか?
大筋で同意していたとしても、かならず意見の食い違いは出てくるはずです。

それに、意見に絶対的に正しいとか、絶対的に間違っているなんてことはありません
その状況で最適解は変わりますし、単純に好みの問題に過ぎないなんて場合もあります。

そう考えれば、他人が自分の意見に完全に同意してくれるなんてことはあり得ないことがわかるはずです。
そして、他人に否定されたからと言って、あなたの意見が間違っているというわけでもないのです。
つまり、考えを否定されたからと言って、怒る必要はまったくないのです。
それに、怒ったところで何のメリットもないのです。

自分の考えは大体否定される

つまり、怒りに気づくことを習慣化することが大事

怒りというのは習慣です。
「自分の思い通りにならないことが起きた。→怒りの感情を抱く。」
という思考プロセスが無意識的に習慣化されてしまっているのです。
怒りの無意味さ、愚かさを理解し、習慣を少しずつ変えていく事が重要です。
これを続けていくうちに、意識しなくても怒りの感情を鎮めることができるようになるのです。
つまり、怒っていることに気づくことが、腹が立たない方法の近道と言えるでしょう。

最初は難しいかもしれません。
怒っている最中に気付くことができないかもしれません。
しかし、それでもいいのです。
落ち着いたときでも、気がつけばいいのです。
大事なのは、意識し続けることです。
そうすれば、かならず自分の怒りをコントロールできるようになります。

自分の怒りに気付く

今回のまとめ

・怒りはデメリットしかない。
・怒りの原因は「コントロール不能なものをコントロールしようとしている」から。
・怒りの無意味さ、愚かさを理解して、怒りを抱かないように意識する。
・続けるうちに怒りを鎮めることができるようになる。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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