悔いのない人生のために。今この瞬間を徹底的に生きる
前回に引き続き、「自分のための人生」を見ていきます。
今回は、自分のための人生を生きる2つ目の法則「今日一日を徹底的に生きる」を見ていきます。
干渉できるのは、今この瞬間のみ
私たちの人生には、過去、現在、未来があります。
その中で自分の意志で干渉できるのは現在だけです。
どんなに悔やんで、切望したところで過去を変えることはできません。
同様に未来にいくら希望を込めて思いを馳せても、それが実現するわけではありません。
私たちは、過去や未来に干渉することはできないのです。
しかし、現在、今この瞬間は違います。
今この瞬間は自分の思ったことを思った通りに実現することが可能です。
過去は変えられませんが、過去から学び、今この瞬間により良い行動を選択することは可能です。
そして、今この瞬間を徹底的に生きることを繰り返すことによって、自分の望む未来を手に入れることができるのです。
つまり、自分の手でどうしようもない過去や未来のことを思い悩む暇があるのなら、今この瞬間を徹底的に集中した方が、自分のためなのです。
ひいてはそれが、自分の人生を生きることにつながるのです。
今やりたいことを我慢するのは愚かなこと
では、今この瞬間を徹底的に生きるにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、自分の心の声に従って、思うがままに行動することです。
やりたいと思ったことをやればいいのです。
食べたいのなら食べればいいし、眠りたいなら眠ればいい。
絵を描きたいのならば、描けばいいし、歌いたいなら歌えばいい。
このように今自分が「したい!」と思ったことをすればいいのです。
「でも、それは無責任でわがままな生き方なんじゃないの?」と思われる方もいるかと思います。
では、なぜそのように思うのでしょうか?
それはおそらく、我々が幼少期から学んできたことに関係するのではないかと思います。
我々は幼いころから、未来のために現在を犠牲にすることが良いことだと教え込まれてきました。
将来の就職のために、今やりたいことを我慢して勉強をすることは、その最たる例です。
このように私たちは、現在を犠牲にすることが良いことだと思い込んでいるのです。
しかし、もう少しよく考えてみましょう。
未来のために現在を犠牲にし続けた先にいったい何が待っているのでしょうか?
学生時代はやりたいことを我慢して、勉強に打ち込む。
就職したら、将来の資金のためにやりたいことを我慢して、貯金に精を出す。
結婚して子供が生まれたら、将来の備えのためと、買いたいものを我慢して支出を切り詰める。
やっと今を楽しもうとなったら、その時はもう体が思うように動かない…。
これは極端な例かもしれませが、未来のために現在を犠牲にするというのは、これと同じことなのです。
「それでもかまわない。それが人生だ。」
このように割り切れる人は、今まで通り、未来のために現在を犠牲にする人生を続ければいいと思います。
それが本当にやりたいことであったならば、最期の時に後悔はないはずです。
また、将来のために今努力することが悪いといっているのではありません。
何か目的が合って、そのために今現在苦痛に耐えているのであれば、それは間接的には自分のやりたいことであるといえます。
問題なのは、いやだと思っていることを目的もなくやり続けていることなのです。
もし今現在そのように思いながら生きているならば、今この瞬間を本当に徹底的に生きることを考えてみてください。
自分を愛せない人は人を愛せない
今この瞬間を徹底的に生きるということは、自分を愛することにつながります。
自分がやりたいことを思うがままにするのですから、当然のことです。
逆に言えば、自分のやりたいことを我慢している人は、自分を愛していないことになります。
自分を愛せない人は、人を愛することはできません。
自分の欲求が満たされていないのだから、人のことを気にする余裕がないのは当たり前です。
例えば、空腹で今にも死にそうな状態で、目の前にある食料を他人と分け合うことができるでしょうか?
他人に譲ることができるでしょうか?
聖人のような人ならともかく、私たちがそんなことをできるはずがありません。
他人のことを考える余裕などないでしょう。
人を愛さなければ、人から愛されることもありません。
自分を愛せない人は自らに愛を与えることもできないし、人からも愛を受けることができない。
つまり、今この瞬間を徹底的に生きていない人は、愛を受けることができないのです。
自分の人生を生きるためにも、私たちは今この瞬間を徹底的に生きなければならないのです。
今回のまとめ
・自分がコントロールできるのは今この瞬間のみ。
・やりたいことを「今」やることが大事。
・やりたいことをすることで、自分も人も愛せるようになる。
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