b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/06/19

仕事に希望を持つことができない、不幸な若者たち

こんにちは。
今回は「若者はなぜ3年で辞めるのか」を紹介していきます。
この本では、若者が3年で会社を辞めてしまう原因を「年功序列」だとしています。
加えて、年功序列の問題点や矛盾を考察しています。
なぜ、年功序列は若者にとって魅力的でないのか?
年功序列のはらむ問題点とは何でしょうか?
さっそく内容の方を見ていきましょう。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

年功序列は若者のやる気を奪う

年功序列制度は若者のやる気を奪います
新入社員として入ってきた若者の仕事は通常、雑用のようなものがほとんどだと思います。
自分で何かを考えるような仕事はほとんど与えられません。
では、我慢して下積みを何年も続ければやりたい仕事ができるのかというと、それも違います。
若者の上には要職のポストが空くのを待っている人間が長蛇の列を作っています。
その列は非常に長く、自分の番が来る頃には定年を過ぎているかもしれません。
もしそうであれば、一生やりがいのない下働きをすることになります。
そんな状況で若者に対して、やる気をもって仕事をしろというのは無理な話です。

若者の未来は保証されない

また、年功序列は若者の将来を保証しません
先に述べたように現代の若者は自分が会社人として仕事をしていく中で、要職につける可能性は極めて低いです。
なぜなら、ポストが空くのを待つ人間が大量にいるからです。
景気が良くなって組織が拡大し、ポストが増えることも、今の経済状態を考えれば、まずありえないでしょう。
年功序列では要職につけなければ、給料が上がることはないです。
若者にとって年功序列はやりがいも得られないし、将来の保証も得られないのです。

年功序列は既に崩壊している

年功序列は組織が常に拡大することが前提のシステムです。
利益が上がらないのに、従業員の給料だけが上がっていくわけありません。
バブル崩壊により景気は後退し、年功序列は崩壊の一途をたどっています。
しかし、上の世代はまだ年功序列を維持しようと必死になっています。
なぜでしょうか。
それは自分たちが年功序列の頂点まで上り詰めたからです。
彼らは上にたどり着くために、今までの人生を仕事にささげてきました。
彼らからしたら年功序列の崩壊は今までの人生を否定されるのと同じことなのです。
必死になって維持しようとするのも当然のことなのです。

若者を犠牲にして延命する年功序列

崩壊しかけている年功序列を維持しようとすれば、どこかに無理が生じます。
そして、その矛先は若者に向けられています
景気が悪くなれば、企業は人件費の削減を行います。
そしてそれは既存の従業員のリストラではなく、新規採用の縮小によって行われています。
若者の働き口を減らすことで、人件費を抑え、年功序列を延命しようとしているのです。
新規採用の縮小によって、若者は次のような負担を強いられています。

正社員の場合

まず、正社員の場合、一人当たりの作業量の増加します。
既存の社員のリストラを避け、新規採用を縮小したことによって会社の人員構成はゆがんだものになっています。
若年層が減り、不要なほど管理職が多いという状態です。
そして実際の作業を担当するのは数少ない若年層です。
そのため彼らは、ひとりで何人分もの仕事をしないといけなくなります。
その重労働の先には何も待っていないことは先ほど説明したとおりです。
そして、彼らは燃え尽きたら捨てられる運命にあるのです。

派遣社員の場合

次に、派遣社員の増加が挙げられます。
正社員になれなかった若者は働き口を求め、派遣社員となります。
派遣社員は、正社員に比べて年金や保険などの保証が少ないです。
仕事の内容も言われたことをこなすだけなので、やりがいも感じられず、スキルも身につきません。
そして、会社は雇用を保証する必要もないので、いらなくなれば躊躇なく捨てられてしまいます。

フリーター、ニートの場合

最後に、フリーターやニートの増加が挙げられます。
正社員にも派遣社員にもなれなかった若者はフリーターやニートになるしかありません。
彼らには社会から何の手も差し伸べられません。
完全に社会から捨てられてしまった存在、つまり現在のシステムを維持するために犠牲となった者たちなのです。

このように若者は身分や保証に多少の差はあれど、年功序列を支えるために何らかの負担を強いられているという点では全く同じです。
所詮、先人の作ったシステムを支えるための使い捨ての部品に過ぎないのです。

我々はどうすべきか?

今までお話ししたことは、会社だけの問題ではありません。
社会そのものが上の世代の既得権益を守るために若者を使い捨てにしているといえます。
年金問題などを見ればわかるでしょう。
若者はこの事実に気付き、どうしたらいいかを考えていかなければなりません。
残念ながら、そこに答えはありません。
企業の中で自分たちの居場所を作るのか。
新天地に活路を見出すのか。
いずれにせよ自分の頭で考え、道を切り開いていかなければなりません

私たち日本人は自分で考えることが苦手です。
学校では、受験を想定し決められた答えを詰め込むことを続けてきました。
小学校から大学までと考えると20年以上になります。
それだけの期間を使って、自分で考える力を奪われてしまっているのです。
だから、自分の頭で考えることは大きな苦痛を伴うと思います。
自分の判断は本当に正しいのかと不安にさいなまれるかもしれません。
しかし、それでもそうしなければ私たちは既存のシステムを支えるための使い捨ての消耗品になってしまうでしょう。
いくら従順に組織のために尽くしても不要になれば捨てられてしまうのは、歴史が証明しています。
使い捨ての部品になりたくないのであれば、自らの頭を使ってどうすればいいのかを考えなければならないのです。

若者は新しい生き方を考えなければならない

今回は年功序列の問題点と、それによって犠牲となっている若者について考えてみました。

これを受け、上の世代を非難するのは簡単なことです。
しかし、彼らにも彼らの言い分があると思うのです。
彼らは将来が保証されるという前提で何十年という期間を労働に費やしてきたのです。
これを時代が変わったからなしにするでは納得いかないでしょう。
もはや、若者とは常識が違うのです。

ですから、若者たちは老人と同じステージで戦うのではなく、新しい道を作っていく必要があるのではないかと思います。
そのためにもまずは現在の状況を理解し、その上で考え、行動していく事が必要なのかと思います。
今は安泰でも、いつ自分が不要な部品として使い捨てられるかはわからないのですから。

本書では、これ以外にも年功序列を無理に維持しようとすることにより、企業自体が危機にさらされるなど、様々な観点から今のシステムの問題点を考察しています。
「今自分はどうすればいいか?」を考えるきっかけがほしい方は、是非読んでみてください。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

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