成果を出したいなら、一つのことに集中しよう!
引き続き「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」を見ていきます。
私たちは何かを頑張ろうと考えると、いろいろなことに手を出してしまいがちです。
例えば、勉強も頑張るし、ダイエットも頑張るのような感じです。
頑張ろうと決めた時はやる気に満ち溢れているので、あれも頑張ろうこれも頑張ろうという風になってしまいがちです。
そういった思い自体はいいことなのですが、いろいろなことに手を出してしまうのは努力の観点から見るとあまりよくないようです。
では「いろいろなことに手を出す」のはどんなデメリットがあるのかを考えいきましょう。
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私たちはそんなに器用じゃない
これは努力に限らずそうなんですが、複数のことを同時するのは難しいです。
例えば、本を読みながら、映画を見る場合。
できるにはできるけれど、どっちの内容も中途半端にしか覚えることができないと思います。
あるいは、タイピングをしながら人と話す場合。
これは難しいというよりも不可能に思えますよね。
このように、個々の要素がそれほど難易度の高いものでなくても、同時にやるということを前提にすると途端に難易度が上がります。
これは当然、努力にも同じことが言えます。
例えば、勉強もしながら運動も頑張ろうという場合。
勉強を続ける努力と同時に運動を頑張るための努力もしていかないといけません。
「家に帰ってきてから、まず勉強をしてからランニングをする。
いや、ランニングをしてから勉強をした方がいいかな?」
と思い煩うことも増えます。
私たちは複数のことを同時にうまくこなすほど器用にはできていません。
だから、二つのことを同時に頑張ろうとしてはいけないのです。
お互いに悪影響を及ぼすことがある
二つのことをいっぺんに行うと、互いが互いに悪影響を及ぼすことがあります。
先ほどの例で言えば、本と映画を同時に見ることで両方の内容が曖昧になってしまう。
運動したあと勉強をしようとしたら、疲れてしまっていて集中できなかったなど。
このように、慣れないことをいっぺんにやろうとするとどちらも中途半端な成果しか出ないことになります。
せっかく努力をするのだから、できれば効率的な方法をとりたいものです。
そのためにも、いろんなことに浮気しないでひとつのことに集中することが大事です。
それでも複数のことをしたいときは?
それでもやはり、複数のことを頑張らなければいけないときというのはあります。
そういう時は、工夫が必要です。
例えば、比重を変えるなどです。
勉強と運動を頑張ろうとした場合、勉強の方はしっかりと行い、運動の方は一駅前から歩いて帰ってくるなど負荷の低いものにします。
そして、優先順位も勉強の方を高くします。
雨が降ってたり、疲れていて勉強に支障をきたしそうになった場合は、運動をしないと決めるなどです。
あるいは、一定期間ごとに対象を入れ替えるというのもいいかもしれません。
最初の1週間は勉強のみを行う。
次の1週間は運動だけを行う。
勉強をやっている週は運動のことは気にしませんし、逆の場合も然りです。
こうすることで実質的に常に対象が一つに絞られるのです。
1週間も開けると感覚が鈍るというのなら、1日おきとか曜日で決めてもいいと思います。
ただ、いずれのやり方も一つのことに集中する場合に比べて効率は落ちます。
一番いいのはひとつづつマスターすることだと思います。
ここでいうマスターとは目標を達成するという意味でなく、努力が習慣化されることです。
習慣化されてしまえば、いちいち意識的にやらなきゃと思う必要がなくなるので、負担が軽くなるのです。
また肉体的にも慣れてくるので、疲労も少なくなってきます。
努力をしていくための筋肉がついて、疲れにくくなったといってもいいかもしれません。
なので、いっぺんにいろいろなことに手を出さないで、一つ一つ自分のものにしていくのが一番いいやり方だと思います。
感想・まとめ
今回は「複数のことに手を出す危険性」について考えてきました。
今回は危険性にスポットを当てましたが、複数のことを同時並行にこなすことはメリットも存在します。
例えば、ランニングと筋トレを同時並行に行うことは互いが互いの成果を高めあってくれる可能性があります。
筋トレによってタイムが上がる、ランニングによって体力がつくので筋トレが続くのようにいい循環を作ってくれることもあります。
問題なのは全く違う方向性の努力を同時並行に行おうとすることなのです。
そうすると、記事中で紹介したような
・負担が大きくなって続かない
・互いに悪影響を及ぼす
などのデメリットが発生してしまうのです。
なので並行で努力を勧めたいときは、ジャンルの近いものを選ぶのがいいということです。
それでは次回も引き続き「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」についてみていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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