頭が悪くなる「悪い習慣」を脱するには?
引き続き「金持ち父さん 貧乏父さん」から。
今回は「悪い習慣」についてみていきます。
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大事なことを後回しにしてしまう「悪い習慣」
本書では悪い習慣を以下のように定義しています。
まずほかの人への支払をすませて、最後にいくらか残ったら、そのときはじめて自分に支払をしているんだ。
これは、お金のことについての話ですが、もっと広い意味で考えると、
ほかの人=緊急のもの
自分=緊急ではないもの
支払い=時間やお金、気力などを費やすこと
ともいえるかと思います。
「7つの習慣」の時間管理マトリクスを使って考えてみると、①や③に時間やお金を費やしてしまって、②や④がおろそかになっていると言えます。
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悪い習慣は頭を悪くする
重要でないことである③や④に時間を使うのがよくないことなのはわかると思います。
実は①を優先して行うこともよくないのです。
なぜ、「緊急」で「重要」であることに時間を費やすのがいけないのでしょうか?
それは「頭を使わなくなってしまう」からです。
例として、①を仕事、②を家族サービスとして考えてみます。
仕事は急に休んだりできないので「緊急」、かつ生活の糧でもあるので「重要」です。
一方家庭の方は多少ないがしろにしてもすぐに問題につながるわけではないので「緊急でない」、ですが「重要」であることには変わりありません。
休日に家族サービスの予定があるけれど、その日にどうしてもはずせない仕事が入ってしまった…。
人にもよると思いますが、大半の人は家族の予定を別の日にずらして、仕事を優先してしまうと思います。
これの何が問題かというと、緊急の用事をとりあえず優先することで思考停止に陥ってしまうという点です。
ほっておくと、緊急ではない用事はどんどん後回しになってしまうのです。
それが自分にとって一番重要なことであったとしても…。
緊急でない用事から済まそう
では、どうすれば悪い習慣を脱し、いい習慣を身につけることができるのでしょうか?
今度は、逆に家族の予定を優先した場合を考えてみましょう。
そのために、仕事を別の人にやってもらう、休日に出なくてもいいように何とか調整するなど頭を使う必要があります。
緊急の用事は優先してやろうが、やるまいがどちらにせよやらなければなりません。
先に緊急ではない用事を済ましてしまえば、何とかして頭を使って緊急の用事をこなそうとするのです。
もちろん、どうしても不可能な場合もありますが、この考えを日常に取り入れることで、自分にプレッシャーを与えることができます。
例えば、勉強をする場合、残業が続くとどうしてもサボりがちになってしまいます。
そこであえて残業をしないで早く帰って勉強します。
こなさなければならない仕事量は変わらないので、次の日は頭を使ってたくさんこなさなくてはなりません。
これをできる範囲で繰り返すうちに、自然と頭が鍛えられるのです。
感想・まとめ
今回紹介した「緊急でない用事から済ます」という考え方は、記事中でも紹介した「7つの習慣」でも言われていることです。
人間は差し迫らないと、なかなか行動を起こしません。それが自分にとって大事なことであってもです。
だから、ほっておくといつまでたっても取り掛からないです。
そうならないために、緊急でないことを先に済ますということを意識して、強制していく必要があるのですね。
そのためにはまず、自分にとって大事なものとそうでないものを区別する必要があります。
そのために便利なのが記事中でも紹介した「時間マトリクス」です。
これを作ってしまえば、あとは時間マトリクス中の②を優先的に行っていけばいいだけになるのです。
また過去の記事でも自分にとって大事なものを考える方法を紹介しているので、参考にしてください。
・心の声を聴くための3つの方法
・ほんとうに大切なことの見極める3つの方法
次回も引き続き「金持ち父さん 貧乏父さん」を見ていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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