お金が欲しいなら資産を増やせ!資産と負債の違い
今回も「金持ち父さん 貧乏父さん」から。
前回、お金について知る必要があることをお伝えしました。
そこで今回は、その導入として「資産と負債の違い」についてみていこうと思います。
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資産と負債の違い
「金持ち父さん 貧乏父さん」では、経済的安定を得るためには、資産を増やす必要があることを繰り返し述べています。
そのためには資産と負債の違いをはっきり認識できる識別能力が必要とも言っています。
では、一体資産とは、負債とは何でしょうか?
本書に以下の一節があります。
資産は私のポケットにお金を入れてくれる。
負債は私のポケットからお金をとっていく。
これがもっとも単純な資産と負債の定義と言えるでしょう。
株式や不動産などは資産ということが言えます。
配当や家賃収入、売却益などによってお金を得ることができます。
逆にローンや定額サービス(新聞や携帯電話)などは、毎月決まった額がとられてしまうため、負債と言えるでしょう。
このように資産と負債の定義は単純なものです。
しかし、私たちは資産と負債を取り違えてしまうことがあります。
なぜでしょうか?
持ち家は負債である
それは「お金」と「便益」を同一視してしまっているからです。
例えば「持ち家」は資産でしょうか、それとも負債でしょうか?
多くの人は持ち家は資産であると言うでしょう。
世間一般の認識も恐らくそうだと思います。
しかし、本書では持ち家は負債であると断言しています。
なぜなら持ち家は「快適な生活」という便益を提供しますが、ローンや維持費などの支出を伴います。
基本的には年数が経つにつれ資産価値は落ちるので、売却益を得ることも難しいです。
「お金をもたらしてくれるかどうか」という点で見れば持ち家は「負債」なのです。
同じ理由で車やブランド品なども負債と言えるでしょう。
経済的安定を得るためには、「資産」と「負債」を見分けることが必要です。
そして、資産を手に入れるために時間とお金を費やさなければならないのです。
一番大事な資産は自分自身
ここまでの話をまとめると、資産とは「お金を生み出してくれるもの」であり、それを得るために時間とお金を費やす必要があるということでした。
ここで忘れていけないのは、資産には「自分」も含まれるということです。
資産と負債を見分けるのは自分の頭ですし、それらを運用して経済的安定を築くのも自分自身です。
ですから、「自分も資産である」という意識をもって投資を行っていかないといけません。
というよりも、まず自分に投資をすることを心がけるのがいいでしょう。
遠回りに見えますが、それが一番の近道だと思います。
本を読んだり、勉強をしたり、視野を広げるために旅に出ることは「支出」ではなく、「投資」なのです。
感想・まとめ
もう一度今まで出てきた用語の意味をまとめてみます。
・資産=収入をもたらすもの
・負債=支出をもたらすもの
・支出=将来の収入につながらない支払
・投資=資産の価値を高めるための支払
・収入=自分に入ってくるお金
図にすると以下のようになります。
資産と負債の判断基準は単純であるといいましたが、実際そう簡単に割りけれるものではありません。
例えば、本記事で新聞の定期購読が負債であると記載しました。
たしかに、毎月定額を払うだけで、自分の身になっていないのであれば負債であるといえます。
しかし、新聞の内容が自分の血肉となり、仕事の成果につながっているのであれば投資とも言えます。
このように基準はありますが、「これは資産、これは負債」というふうに単純に分類することはできません。
これを判断するためにも自分に投資して、お金に対する感覚を磨いていく必要があるのです。
次回も引き続き「金持ち父さん 貧乏父さん」の内容を見ていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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