b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/02/20

あなたが読むべき本の選び方

こんにちは!
今回は「読んだら忘れない読書術」の残りの部分、「本の選び方」について紹介していきます。

読んだら忘れない読書術

本をたくさん読めるようになりたいと思っている人は多くても、いい本を選べるようになりたいと思っている人は少ないように思います。
しかし、本書でも述べられていますが、

読書は「たくさん読む」よりも「何を読むか」のほうが10倍重要です。

自分にとってあまり役に立たない本、気付きの少ない本をいくら読んでもあまり意味がないということです。
気づきの少ない本を100冊読むよりも、気づきが多く、価値観、考え方を大きく広げてくれるような1冊の本を読むことのほうが、自分にとってリターンが大きいのです。
では、どのように自分に合った本を選べばいいのでしょうか?
本書では以下のようなポイントを提示しています。

自分にレベルに合った本を読む

本を読む際、まずは自分のレベルがどの程度なのかを把握すること、これから読もうとしている本の難易度がどれくらいかを把握する必要があります。
もしこれをしないと、分不相応に難しい専門書などに手を出し挫折する、もしくは簡単すぎて全く身にならない本を読むのに時間を奪われてしまうといったことになってしまいます。
自分のレベルを把握するには「自分の読書歴を振り返る」のが一番だと思います。
どれくらいの期間、どんな本を何冊読んだかで、自分の基礎的な読書力がわかります。
またこれから読もうとする本に関連するジャンルの本をどれくらい読んだかで、その分野への理解度がわかります。
次に本のレベルについてですが、これは実際に本を見てみるのが一番です。
「専門用語がどれくらい出ているか」、「さっと読んで内容を理解できるのか、何度も読み返さないと意味が取れないか」、「ページ数は多いのか。ページあたりの文字数はどれくらいなのか」などいろいろな判断基準があるでしょう。
また他の人のレビューも参考にできます。いまならAmazonなどのレビューで大体の本のレビューが見れるはずなので、かなり役に立つはずです。
上記を目安にして、自分の力量、これから読む本の難易度を測れば間違いは少なくなるのではないでしょうか。

力量を測るまでもなく、これから読む本に関して全くの素人であるということがわかっているのであれば、入門書から読み始めることをおすすめしています。
以下、本書の記述です。

まずは「入門書」で基礎知識と全体像を把握する。基礎体力を養ってから、次のステージに進むことで、時間を節約できるとともに、より深い学びを得ることができるのです。

私の経験ですが、全体像を知るのは学習の初速を引き上げてくれます。
何か知識を得ても、それが全体のどの部分にあたるのか、なにと関連しているのかということがわからないとなかなか定着しにくいものです。
まずは、入門書、ちょっと簡単すぎると思うくらいの難易度の本から読み始めるのがいいのではないでしょうか。
上記のポイントを意識することで、前準備に少し手間がかかるかもしれませんが、自分のレベルにあった本を読むことができ、最終的には時間の節約にもつながります。

本屋に行く

最近では本屋でなく、ネットで本を買うという人がかなり多いのではないでしょうか。
ネットはほしいものがすぐ見つかりとても便利ですが、その反面ジャンルが広がらないというデメリットもあります。
そこで、本書では「たまに本屋に行ってみる」ということを推奨しています。
本屋に行くことで今まで全く知らなかった世界と出会い、興味の幅が広がることがあるからです。
この際行くのはできれば大型の書店がいいそうです。蔵書量が多いほど、新たな出会いの可能性が増えるからです。
余談ですが、こういった「偶然によって意図したものとはことなる有益な情報と出会うこと」をセレンディピティというそうです。

ためになった本の引用、参考文献をたどる

この読書法を行うメリットを本書では以下のように述べています。

同じジャンルの5冊の本の間で相互に関係性が生まれるので、意識しなくても比較・対照しながら読むことになります。

脳は関連性によって記憶を強化していくので、定着させるという観点で見れば、同じジャンルをまとめて読むのは理に適っているようです。
そのジャンルに熱が入っているときは、それが落ち着くまで関連書籍を一気に読むのもいいかもしれませんね!

読書ポートフォリオ

すぐに利益が出るけれど、もうけは小さいものを短期投資、なかなか利益が出ないけど、もうけは大きいものを長期投資といいます。
この考え方を読書にも応用しようというのが、読書ポートフォリオです。
すぐに利益が出る本としては、ニュースやノウハウ本など、なかなか利益が出ないものとしては思想や哲学の本などがあげられるでしょう。
本書では、どちらか一方に偏ることなく読書をすることが重要だと述べています。

短期投資の本ばかりを読んでいると、いろいろなノウハウが身につき仕事上手になれるかもしれませんが、本質的な人間的成長はいつまでたってもできない可能性があります。
思想や哲学の本をきちんと読んでいる人は、長期的に厚みのある人間へと成長していけると思いますが、短期では目立った結果が出ず、モチベーションが続かないかもしれません。
「本をたくさん読んでいるのに、何の結果も出ない」「目立った成長がない」という人は、読書のポートフォリオが偏っている可能性があります。
投資の世界と同じように、読書の世界においても、短期投資、中期投資、長期投資の本をバランス良く読みましょう。

上記で挙げられている観点だでなく、独自のポートフォリオを作ってみるのもいいのではないでしょうか。
例えば「仕事で使う知識」、「生活で必要なもの」、「趣味・プライベート」などシーン別にしたものを作れば、それぞれの場面で偏りのない知識をそろえることができます。
読書の質を高めるために、たまには自分の読書の経歴を振り返って、偏っていないか確かめるのもいいかもしれませんね。

感想・まとめ

今回は「読んだら忘れない読書術」「本の選び方」について紹介させていただきました。
今まで、ただ読みたい本を手当たり次第に読んできましたが、こういったことを意識して読むことで、読書から得られる効用をより大きくすることができそうです。
本書は今回紹介させていただいたもののほかにも読書に関するヒントがたくさん載っているので、自分の読書にスランプを感じる人は一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
それでは最後に、本書で紹介されていた、読書のモチベーションが上がる一言を紹介したいと思います。

ユダヤ人の教えに「財産を全て奪われても、知識だけは奪えない」というものがあります。実はユダヤ人は、「お金」よりも「知識」を重視します。
ですから、ユダヤ人は子供の教育に物凄く熱心でお金もかけます。結果として、「知識」が「お金」をもたらすので、世界中で成功しているユダヤ人が多いのです。
知識は最高の貯蓄である。

100万円分の知識は、将来1000万円分の利益をもたらす。つまり、知識は資産となるということですね
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

カテゴリー: 読書


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