b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/02/20

読書って意味あるの?本を読むことの4つのメリット!

本を読んだ直後はすごく感銘を受けるけど、少し経つと内容すら思い出せない…。
皆さんもそんな経験はあるんじゃないでしょうか。
そんな悩みを解決するのが、今回紹介させていただく、「読んだら忘れない読書術」です。

読んだら忘れない読書術

本書では、内容を覚えていない読書を以下のように言っています。

覚えていない、つまり「記憶」に残っていないということは、それは「知識」としてあなたの中に定着していないということ。
もっと言ってしまえば、その読書は何の役にも立っていない、ということと同じなのです。

さらに、

厳しいようですが、そんな「読んでも忘れてしまう読書」で年100冊読んだとしても、ザルで水を救うようなもので、時間の無駄です
記憶に残らない読書は当然、仕事や生活の場で役に立つことはありません。
本を読んですぐに実行できそうなノウハウに出会ったとしても、覚えていないのであれば実践しようもないからです。

非常に耳の痛い話です…。
しかし、これを機に「ただ読むだけでなく、自分の血肉となる読書法」を身に着けたいものです。
それではさっそく内容のほうを見てみましょう!
※今回の記事では「読んだら忘れない読書術」の具体的は手法は登場しませんので、そちらを知りたい方は次の記事を参照ください!

皆さんは「読書をする意味」って考えたことあるでしょうか?
私はもともと本を読むこと自体が好きなので、読書をする意味をあまり真剣に考えたことがないのですが、ふと思いつくので以下のものがあげられます。

・自分の直面する問題の解決策、対応方法を知ることができる
・ほかの人の意見、考えを知ることができる

本書でも「読書をする意味」についていくつか例を挙げています。
その中で特に気になったものを紹介します。

時間の節約

FaceBookを独学で使いこなすことと、本を読んで学ぶことを比較し、以下のように述べています。

本を読んで基本をきちんと学んでからFaceBookを使い始めれば、100時間かかる試行錯誤が10時間に短縮できるかもしれません。
たった1500円の本を数時間かけて読むだけで、90時間節約できるのです。
あなたの時給が1200円だとしたら、10万円以上の節約です。

また、本について以下のようにも述べています。

本には、何千何万人もの失敗体験が載っています。
ありとあらゆる成功事例と失敗事例の集大成が、本といえます。

あなたがこれから何か新しいことを始める場合、完全にゼロからスタートするのと、「1000人の成功体験と1000人の失敗体験」を本で勉強してからスタートするのとでは、どちらが有利でしょうか。

たしかに、先人の知恵を借りれば、それと同じ試行錯誤をする時間は省略できますね。
本が「人間のこれまで学んできたことの集大成」であると考えると、読書に対するモチベーションも上がってきます。

チャンスをものにすることができる

本書では、突然くるチャンスをものにできるかどうかの違いは「準備ができているかどうか」だと述べています。
準備というのは、そのチャンスをものにするための知識、やり方、考え方などを自分の中に蓄えておくことです。
そのためにうってつけなのが読書であるということです。
例としては、自分の仕事に関連する知識を日々積み上げていくことなどですね。

ストレスを軽減できる

「なんで読書でストレスを軽減できるの?」と思う方も多いのではないでしょうか?私も最初は疑問に思いました。
本書ではその根拠を2点「問題の解決法を知るだけで、ストレスは減る」「言語情報が不安を消し去ってくれる」について挙げています。

まず、「問題の解決法を知るだけで、ストレスは減る」
以下それの証明となる実験についてです。

おもしろい動物実験があります。
2つのゲージ(AとBとする)にそれぞれ1匹のマウスを入れて、そのマウスに電気ショックを与えます。
Aのゲージにだけ、電気ショックを止めるレバーがついています。
そのレバーを踏むと、両方の電気ショックが止まる仕組みなっています。
したがって、電気ショックを受ける回数、時間は、AとBのマウスは全く同じになります。

何度か電気ショックを与えると、Aのゲージのマウスは、電気ショックを止める方法を学習します。
レバーをふんで 自分で電気ショックを制御できるマウス(A)と、何もできなくて、ただ電気ショックにおびえるマウス(B)では、どちらがストレスの影響を受けるでしょか?

結果は、電気ショックを受ける回数や時間は全く同じであったにもかかわらず、何もできないBのマウスのほうは、ストレスによって猛烈な速さで衰弱し、よりストレスの影響を受けたのです。

自分に起こっている問題の解決方法を「知っている」というだけで、その問題から受けるストレスが軽減されるという話です。
たしかに不安というのは、問題そのものよりも、「その問題にどう対処したらいいかわからない」、「なすすべがない」といった時に強く感じるものだと思います。
「わからない」ということが人間にとって最大のストレスなのかもしれませんね。

次に「言語情報が不安を消し去ってくれる」について。本書では以下のように述べています。

不安というのは、脳の「偏桃体」という部分と関連しているということが脳科学の研究でわかっています。
「偏桃体の興奮」=「不安」という図式です。

なので、

逆に言うと、「偏桃体の興奮」を鎮めれば、不安を減らせるということです。
脳機能イメージングを使った研究によると、「言語情報」が脳内に入ってくると、偏桃体の興奮が抑制され、それにともないネガティブな感情は静まり、気分も改善され、決断能力が高まることが 観察されました。

不安=偏桃体の興奮
興奮を抑えるためには、言語情報に触れることが有効。
つまり、「読書=不安を解消してくれる」ということなのですね。

目標達成の確立があがる

ある目標があってそれを達成する方法を1つしか知らない人と、10知っている人がいたら、当然後者のほうが目標を達成する確率は高くなります。
その「選択肢を増やす」ということが読書に相当するのです。

感想・まとめ

今回は「読書をする意味」について紹介させていただきました。
私はこれを読んで、読書に対するモチベーションが上がりました!
いままであまり何も考えず、読みたい本を読んでいただけでしたが、これらを意識しながら読むことで、その本から得られる学びも大きくなりそうです。
しかし、本書では読書に対し実利を求めすぎるのも問題であると述べています。

しかし、本を読む動機は、「楽しいから」であって、「自己成長のため」であってはいけないのです。
「自己成長のため」「仕事に役立てるため」を読書の目的にすると、やがて苦しくなってきます。
なぜならば、「自己成長する」「仕事で生かせる」(昇進する、給料が増えるなど)という結果は、本を読んで1,2ヶ月で出るものではないから。
それを目的にしてしまうと、「こんなに本を読んでいるのに、ちっとも結果が出ない」と、モチベーションが低下して、いつの間にか「本を読まない人」に逆戻りしてしまうのです

読書がもともと好きな人が今回紹介した読書のメリットを意識するぶんにはいいのかもしれませんが、「これから読書を始めよう!」という人が意識しすぎるとあまりよくないのかもしれません。
そういった人は、本書でも述べられていますが、まず「本を読むことが面白いことである」という認識を持つことを目標にするといいと思います。
そのためには自分の興味のあるものを題材にした小説などがおすすめです。
ストーリーに入り込むことによって、活字に対する抵抗が薄らぎ、自然と読書を好きになれると思います。

次回は、本書の続き「読んだら忘れない読書術」の具体的な方法を紹介できればと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

カテゴリー: 読書


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